2015年6月9日火曜日

水辺の事故を防ぐには??

川崎YMCA・『水泳クラスでの着衣泳体験』のご報告

 YMCAでは毎年、ウォーターセーフティキャンペーンとして様々な取り組みを行っています。
 今年は「自分のいのちを守り、みんなのいのちを大切に」をスローガンに掲げ、様々なプログラムを実施していきます。

 川崎YMCAの水泳クラスでも6月8日(月)から着衣泳体験がスタートしました!

 海やプール、川遊びなど夏には楽しいイベントがたくさんあります。しかしちょっとした不注意でケガや事故につながる危険も含まれています。自分のいのちを守るためにはどのようにしたらいいのか、紙芝居やポスターを見ながらみんなで考えることからクラスを始めました。
ハンドブック 「何が危ないのか考えてみよう」

 みんな真剣にリーダーの話を聞いています。

 「誰が危ないことをしているか、わかるかな?」
 というリーダーの質問に「あの人はこれが危ないよ!」など、発言してくれる子も見られました。

 また、もし溺れている人を発見したら自分が助けに行くのはなく、大きな声で助けを呼ぶということもみんなで確認しました。

 紙芝居やポスターで学んだあとは、いよいよ実践です!
 水難事故は水遊び中だけでなく着衣の状態で突然水中に落ちた場合にも多く起こっています。
 いざという時にパニックにならないよう、もし着衣の状態で水中に落ちてしまったらどれだけ動きずらいのか、どうしたらいのちを守ることが出来るのかを体験していきました。

 水の抵抗を感じるため、水中を歩いたり潜ってみたりしました。

 帽子もゴークルも着用していないので泳げるお友だちも「やりにくい!」といつもとの違いを実感していました。
水着と着衣で水に入るのはどれだけ違うのか?

 着衣での動きにくさを体験したあとは、泳ぐのではなく「浮いて、待つ」練習をしました。
水難事故の多くは岸から3m以内で起こっています。無理に泳ぐのではなく浮き身で待てるような指導をしています。

 始めは少し怖がっていたお友だちも練習するうちに少しずつ浮けるようになってきました。
ペットボトルを使っての浮き身練習

 小学生のクラスでは、より実践的なものとしてプールサイドから落ちて浮き身をとる練習や、ペットボトルなどの浮き具を渡してあげる練習も行いました。


 水難事故は年々減少傾向にあります。
 しかし残念なことに世界では水の事故でいのちを落としてしまう方がまだ多くいます。
 YMCAはそのような悲しい事故が無くなるよう
 「水辺の事故ゼロ」をめざし、これからも日々取り組んでいきます。

 YMCAのウォーターセーフティキャンペーンはクラス内の着衣泳だけではなく
 泳げない子ゼロをめざた「25mチャレンジ」や
 一般の方も参加できる着衣泳講習会も行っています。
 お友だちを誘ってぜひご参加ください!

(水泳クラス担当 : 我妻 瑞穂)